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お葬式はしないで本当にいいの?(後編)

葬儀をしないことについての最大の理由としてあげられるのが経済的な負担です。ではお葬式にはいったいどのくらいかかるのでしょうか?

一般的な葬儀に掛かる費用として全国的な平均で約200万円という数字を見て驚く方も多いと思います。これは葬儀社への謝礼、葬祭場の費用だけではなく、火葬代、通夜ふるまいの飲食代、僧侶へのお布施、返礼品までを含んだ金額です。

これを踏まえて葬儀は要らない、直葬にして欲しい、海洋散骨がいい、という流れになっていくのですが、価格についてはそれぞれ節約の方法があるので、まず家族葬と一般葬に係る費用について考えてみましょう。

家族葬にした場合と一般葬にした場合、火葬場と僧侶へのお布施についての費用は変わりません。会場の費用についても同様です。自宅や菩提寺での葬儀には場所代はかかりませんが、葬儀場というのは祭壇を備えた装置産業なので、入る人数により多少部屋の値段は変わるものの来場者の人数による差は出ません。通夜ふるまいについては×人数なので当然変わってきます。

しかし一般葬の場合は香典によってこれをカバー出来る場合があります。

ある葬儀会社の説明会で葬儀コンサルタントは、特にこの点を強調していました。一般葬であれば、平均七千円といわれる香典が入るので他の費用までカバーされる。だから香典の入らない密葬や家族葬よりも一般葬の方が費用的には助かるというのです。

私の経験で言うと92歳と高齢だった義母の葬儀は家族葬にしたのですが、香典は出席しなかった方の分も含めて25万円に対して、支出はしめて80万円くらいでした。

一方、友人の一人は現役だったご主人が亡くなられた時、葬儀社を営んでいるお友達の薦めで一般葬にして多くの方に参列頂き、そのお香典ですべての費用が賄えたそうです。