未来終活
ワクワクする後半生の設計図を描こう
未来終活エッセイ

認知症と図書館の関係図

NHKのビッグデータという番組で「認知症」のデータの中心にあったのは「図書館」だったと知りました。

確かによく本を読んだり、頻繁に人に会って話をしたり、手紙を書いたり、日記を付けている高齢者は呆けにくいという例は身近にもよく見聞きします。また85歳を超えても現役で活躍する人は商店のレジに座っている女将さんだったり、お弟子さんにお花やお茶や声楽を教えている先生であったり、何らかの責任を担っている人が多いと感じます。

言葉を通して、私たちは人の考えを知ったり、自分の思考をまとめてそれを発信します。それがコミュニケーションと呼ばれるものです。
そうした行為が脳を活性化させ、精神の停滞を防ぎ、認知症の歯止めとなっているかも知れないということを、図書館というキーワードが教えてくれました。

身体も鍛えないと鈍るように、アタマも使わないと確実に衰えます。計算ドリルや漢字ドリルを強制的にやらされることより、勉強でも旅行でも趣味でも自分が望むことをとことん追求し、それを文章にして発信したり、リアルに人に語る方が、遥かに精神の若さと頭脳の健康を保てるのではないでしょうか。 

私が思うに認知症予防のキーワードはインプットではなく、アウトプットです。いつまでも人と関わることを辞めずに自分の世界を積極的に開示していくことです。生涯現役を目指していきましょう。