未来終活
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旅行記

エジプト紀行 六日目後編

洒落たレストランで名物料理のモロヘイヤのスープとタジンというエジプト料理で最後となり昼食を採り、帆掛け舟で東岸に戻る。

かつて佃にあったという隅田川の渡し船を連想するが、川幅は3倍近くはあるだろか?分乗したガイドのシャバーンさんが舳先に立つ姿はまるで海賊のようで絵になる。

その後ルクソールの街に戻り、スーパーマーケットでお土産の買い物。この国で初めて商品に値札が付いているのを見た。
ここでは価格は交渉するものであって原価というものが見えない。

ナツメヤシの実を干したデーツがエジプト土産には喜ばれると聞く。友人に頼まれた種を抜いてアーモンドの実が入っているものをまとめ買いする。

まだ時間はあったが、日本のスーパーに比べてあまりのショボさに店内を見て歩く気が失せ、早々にバスに戻ってから胡椒を買い忘れたことに気付く。バスの窓からはこんな大都会の車道でも自動車に混じって荷車をひくロバがしばしば見られる。現代と中世が混在する不思議の街。

これで正味6日間の旅の全行程は終わった。いよいよ旅の終わりに近づく。


帰りの便に向かう前に空港にほど近いメルキュールホテルで、カイロに戻りさらに成田に向けての長いフライトに備えて2時間ほどの小休憩を取らせてくれるという。
部屋にチェックインして、各自思うままに風呂に入ったり荷物整理や昼寝をしたりと思いがけず自由時間を得て、まったりと旅の余韻に酔いしれる。

飛行機が成田空港に降り立ち、窓の外が雨だと気がつく。エジプトではめったに降ることのない雨が日本では日常であることを思い出した。水豊かな国、瑞穂の地を無事に踏む。