未来終活
ワクワクする後半生の設計図を描こう
映画に学ぶ終活

「お終活」

緊急事態宣言最中での公開だった為、見にいけないまま終わった映画「お終活」をAmazonPrimeでダウンロードして観ました。 新作500円とちとお高いのですが、職業柄、終活が題名にされた作品なので何がどう描かれているのか知りたい一心です。

勤めていたIT企業が倒産し、葬儀社に再就職した青年。過去に母親の死を巡って父との確執があります。  その彼が訪れたキッチンカーに勤める娘は終活フェアに誘われ、自分にはまだ早いとそのビラを母親に譲って行ってみたら?と勧めます。

母親は定年後の夫と終日顔を付き合わせて憂うつを抱える「夫源病」  その妻と口喧嘩の絶えない夫は退屈な日常を持て余し気味。

妻はコーラスの練習の帰りには、同じく夫源病仲間の主婦たちとランチをしながら夫の悪口を言ってストレスを発散しあい、 夫は夫でマージャン仲間と雀卓を囲みながら、妻とのバトルの愚痴をこぼし合う。

終活フェアで葬儀社が説明したのは、死後の煩雑な事務手続きの数々でしたが、終活の意義にまで言及していたのはお見事。

そんな中ある事件が勃発し、皆が家族の有り難みや終活の効用に目覚めていく…というハッピーエンディングです。

爆笑を誘う会話の合間に差し挟むペーソスがよく効いていて、後味の良い作品です。甘めですが星四つ。