未来終活
ワクワクする後半生の設計図を描こう
未来終活エッセイ

自分がガンになったら

「私、ガンになっちゃった!」と突然の友からの電話。

こういう時、親友たるもの一緒に動揺してはいけません。「へ~そうなの。で、どこが?」と努めて平静を装って尋ねます。「甲状腺ガン。先生に5年生存率を聞いたら9割だって。でもね、肺にちょっと影があって、もし転移だとすると、5年生存率は5割くらいになるらしい」さすが我が友、早速リサーチが行き届いています。

友「私、終活した方がいいよね?」 私「当然です!人生どう転んでもいいように準備しておくのが終活です」

人間は生まれるときに「業病」と「死病」を自分で選んで来ると聞いたことがあります。業病とはそれを通して人生を考え直す為の病、死病とはそれが死因となる病気です。

身に覚えのある方も多いと思いますが、大病や大怪我を経験することで、人は人生観が大きく変わるようです。「これからは我慢しないで自分のやりたいことだけをやっていこう!」「好きな人とだけ付き合っていこう!」 大病を機にそう決心したと仰っる方は、病を得る前より生き生きと輝く日々を送っていらっしゃるようです。

一週間後再び友からの電話「肺に転移はないって!」さてこの病を通して、友は何を感じ何を得るのでしょうか?