「カキクケコの精神」をご存じですか?
若い世代はご存じないかもしれませんが、かつてテレビにもよく登場していた茶道家で文化人としても誉の高かった塩月弥栄子氏の言葉だそうです。
「カ」は感謝することに照れない。
「キ」は緊張感を楽しむ。
「ク」はくつろぐ。
「ケ」は決断力。
「コ」は好奇心を持ち続けること。
なるほど精神的な若さを感じますね。では「アイウエオの精神」というのをご存じでしょうか?
「ア」は愛すること 「イ」は威張らないこと 「ウ」は嘘をつかないこと 「エ」は遠慮しないこと 「オ」は怖れないこと
誰の言葉かって?私の即興でした。お粗末さまです。ともあれ誰であれ自分にとって生きる指針となる座右の銘を持つことは必要だと思います。
私が座右の銘を持ったは40歳を過ぎた頃でした。司馬遼太郎氏の『この国のかたち』17巻土佐の場合 の中で「倜儻不羈」という言葉を発見したときです。「てきとうふき」と読みます。もともとの字の意味は周囲に左右されずに自分の意見をしっかり持つこと、他人に御せられないということだそうで、すぐさま「これだ!」と閃き、難しい漢字を丁寧に書き写して名刺入れの中にしまい、以来今日まで何度も書き直して持ち歩いています。
のちにこの言葉は同志社大学の創始者新島襄氏も教育の理念として掲げていたことを知りました。「確固たる信念をもって自分の責任のもとに独立し、常識や権力に拘束されることのない自由な人間であれ」ということです。
人生で最も大事なことは後悔しない生き方をすることです。そのためには自分の信じることを貫き、他人に御されない自由な心を持って生きることだと思います。
あなたの座右の銘は何ですか?