未来終活
ワクワクする後半生の設計図を描こう
あなたは間違っている?

樹木葬は永遠に?

あなたは間違っている!シリーズその6は「樹木葬ってロマンティック!」でも永遠ではないのです。

ロマンティックに誘われて

美しい花の下で自然に還れると樹木葬に憧れる人も多いようです。確かに菩提寺の裏庭のお墓の中に眠るより、桜の花の下やきれいな花壇の中に眠る方が安らぐような気がします。

婚家のお墓の中でお舅さんやお姑さんと一緒になって、現世の時のように肩身の狭い思いをしたくないと、自分ひとりだけのお墓として密かに契約する奥様もいらして、ご主人が亡くなったら一人で入るおつもりだとか。むしろ全く知らなかった他人と一緒に入ることになるので「墓友」なんていう言葉も生まれましたね。

樹木葬には庭園型と里山型、また普通の墓地の中にある花壇型などがあります。しかしそこに子々孫々眠るということではなく、一人用・二人用・またはご先祖を何体かは先に入れられるところもあるものの、限られた人数だけしか収納するスペースがありません。

そしてはじめから他のお骨と混ざって入れられる合葬や、一定の年月が経ったら合葬にされるケースが多く、その後も墓守り(お墓の継承者)に代わって「永代供養」はしてくれますが、菩提寺や一般霊園のように先祖代々から子々孫々にわたるまで〇〇家の「永代使用」ではないことが大きな特徴です。

そう、樹木葬というのは海洋散骨に似て、一代限りまたはお墓の継承者が見込まれない人に向いていて、費用が安いこと、また我が子同然にかわいがっていたペットと一緒に入れるところを探せるのが最大のメリットです。

人口がどんどん減っていくこれからの社会にはあってしかるべき形だと思いますが、お墓の継承者がいる方や、先祖代々の遺骨が入っているお墓のある方には別途墓じまいの必要もあるため、あまり向かないということは覚えておいてください。