その昔「子孝行って知ってる?」と母から問われました。親孝行はわかるけど、子孝行とは?
老後を元気に過ごして子供に介護の負担をかけず、最期の時を長く寝付かずに迎えることだそうです。
その言葉を自分のことだと自慢気に言った気丈な母が、まさか認知症になるとは自身でも思っていなかったはず。自分のことすらままならないのが老化です。
栄養状態の良くなった昨今、身体は健康で長生きできるようになった一方、認知症になるのは脳の寿命が先に尽きてしまうからかと思ったりもしましたが、百歳を超えても尚清明な意識の方もいらっしゃいます。母親が認知症になったのであれば私にも遺伝的にそういうリスクがあることを認識し、考えられる全ての終活リスクに備えておくことが必要です。
介護を通して自分の終活を考えることは親からの最後の教えだと感じます。