友人の愛犬が亡くなった。
夕方には移動火葬車が来て荼毘に付したという。
離れて住む子供たちが駆けつけてくれて「小さな家族葬」 料金はペットの大きさにより、15,000~50,000円くらい。
小さな骨壺に納めてご主人と先輩格の愛犬の写真を飾る仏壇に。 お骨は先犬と同じくご主人のお墓と同じところのペット墓苑に納めるという。
ここだけの話だが、別の友人はこっそり父親の墓に愛猫のお骨も納めたらしい。本来、人間用の墓所にはペットは入れられない。
今、彼女はペットロスの真っ最中だ。 唯一の家族であった愛犬に先に逝かれたのだから無理もない。 しかし、彼女が常々言っていたのは 「あの子を遺してはいけない」
ペットの終活は課題だ。自分の終活と同じくらいペットの終活は心配すべきなのだ。最近は「ペット信託」という、自分が死んだ後のペットを金銭で託す制度が構築されてきたが、それでもペットを置いていくのは、幼子を遺して逝くのと同じくらい心残りとなる。
最近ではペットを連れて入れる特養や有料老人ホームが見られるようになったが、まだごく一部。施設に入るために泣く泣くペットを保健所に持ち込む人もいると聞く。
私からのお見舞いLINEに対する彼女の返信は 「涙が枯れるまで泣けば、後は歩き出せます」 大切なものを亡くした悲しみは、人でもペットでも変わらない。