2022年製作/91分/G/フランス
原題:Une belle course
主演: ダニー・ブーン リーヌ・ルノー
監督・脚本:クリスチャン・カリオン。
”とてもいい映画よ”と友人に勧められ、観てきました。終活映画と位置付けていいと思います。
聞いたこともない題名なので、空いていると思いきや、数少ない上映館新宿ピカデリーの午前の席は見事に満席。慌てて午後の回をウェブ予約。
シャルルは、休みもなく免停寸前で、すぐにでもお金が必要という人生最大の危機に陥っている無愛想なタクシー運転手。
そんな折、彼に92歳の女性マドレーヌをパリの反対側まで送るというオイシイ仕事が入った。
家を畳んでこれから老人施設に向かうというマドレーヌは、シャルルに次々と寄り道を依頼する。彼女が人生を過ごしたパリの街には多くの秘密が隠されており、寄り道をするたびに、マドレーヌの壮絶な過去が明かされていく。
そのドライブの途中で、他人だった二人はいつしか深く心を通わせていく。
こころに響くマドレーヌの言葉の数々
「ひとつの怒りでひとつ老い、ひとつの笑顔でひとつ若返る。わかるわね、若くありたいなら何をすべきか」
二人の人生模様を織り交ぜながら走る美しいパリの街の風景も、その撮影方法は初めての試みだったとか。
見終わった後、胸に温かな余韻が残る、今まで見たフランス映画の中でもベストワン。
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